大会長挨拶

ご挨拶

第7回日本スポーツ理学療法学会学術大会

学術大会長 伊藤 浩充

新型コロナウイルス感染症の拡大防止に向けた非常事態宣言が出され、日本国民が非日常的な生活を過ごさなければならない状態となっており、我々も人の身体を守る専門職としてこの事態に対処しなければならない責務があると思います。それと同時に、このような状況下であっても、スポーツにかかわる理学療法士として、研究職として、学術の灯を消してはならないとも思っております。

東京でのオリンピック・パラリンピックは延期となりましたが、人々が健康で生きる限りスポーツによる恩恵は多岐に渡って得ることが多いと思います。国内外を問わず開催されてきた様々なスポーツ競技の大会は、単なるアスリートのパフォーマンスの競い合いだけでなく、観戦する国民の心にも大きな働きかけがあります。

しかし、様々な年齢層の人びとがスポーツ活動に参加し、スポーツを楽しみ、愛好していますが、スポーツによるケガや体調不良に悩む人も多く存在しているという現実もあります。このような人びとを再びスポーツ競技に復帰させることに理学療法士の果たすべき役割と責任は大きく、我々理学療法士の真価が問われています。

スポーツ復帰に向けたスポーツ理学療法の効果は、傷めた身体組織の回復とそれを運動機能として回復・改善・向上させることにあり、そして、パフォーマンス向上に必要な更なる身体組織の強化をし、再発リスクを低減させることにあります。求められる日本の理学療法士像は、臨床やスポーツ現場での経験知と学術的見識とにより培われた専門的理学療法技術を提供できることではないでしょうか。

本学会は、新型コロナウイルス感染症の拡大が抑止された暁に、スポーツ選手だけでなくスポーツに関わるあらゆる人々の健康と生活力も含めた回復に寄与できることも期待し、「超原状回復を目指して」をテーマに開催したく存じます。スポーツ現場や臨床での経験知と科学的知見との融合を図り、スポーツ理学療法の発展のために様々な企画を準備いたしております。

準備委員一同、会員皆様にとって有意義な時間となるように準備を進めておりますので、振るってご参加くださいますようどうぞよろしくお願い申し上げます。